鳩子の京都案内【裏千家の聖地 今日庵からこんにちわ】
はぴねす老人めざす石清水鳩子です。
もう11月だねー!京都は少し寒くなってきてちょびっとだけ紅葉してきてます。今日は京阪電車と京都市営地下鉄を乗り継いで「鞍馬口」って駅まで。鳩子はいつも表千家でお茶を習っているのだけど、裏千家の「今日庵」っていうイスラム教における聖地メッカみたいな場所の内部にてお茶室見学してお茶を頂く機会に恵まれてお出かけしてきました!
三千家
みなさんはお茶と言えば千利休ってのはご存知だと思うけど、千家には表千家と裏千家と武者小路千家の「千三家」があるってご存知?利休の孫、三代目にあたる宗旦の息子3人が千家を引き継いでるのよ。
千三家は別に仲が悪いわけでもなく、親戚同志で世襲を補い合ったり一緒に宗旦の合同法要を行ったりしてるのよ。現在裏千家がお弟子の数が一番多くて最大の流派だけどね。
表千家「今日庵」
じゃーん!!こちらが今日庵の入り口!残念ながらやっぱり中は撮影禁止なのよー。聖地メッカみたいなとこだから、地方の長年お茶やってる人なんか、ここに来て涙流す人もいるんだってー。ただいま改修工事中で中は囲いや覆いで不便な感じ。入口の「兜門」もきれいにふいたばかりでピカピカよ!昨日門の改修が終わったばかりだそう。
中には利休が作った二畳の茶室「待庵(たいあん)」に習って宗旦好みに作られた「又隠(ゆういん)」があり、侘茶の神髄を引き継いでいるのよ。せまいんだけど、窓を多く作ったり屋根を斜めにしつらえたり、明り取りの窓を天井に作ったりしているのであまり狭さを感じさせない作りに。
その他にも茶室がいっぱいあって、「寒雲亭(かんうんてい)」や「咄々斎(とつとつさい)」、露地や井戸「梅の井」なんかを見学。お茶やってる人はもう、見るとこが盛りだくさんで目が❤になること受け合いよ!!はー。写真撮影ダメだからねー。悪いけど中の詳細はググってください。
さすがにどこもかしこも重要文化財で家元がお茶点てる場所でドシロートにお茶飲ませてくれるわけはないので別の施設でお濃茶と薄茶を頂いてきました。
実は、お隣には表千家の聖地メッカみたいなとこ「不審庵」もあるのよ!!
表千家「不審庵」
まだペーペーの鳩子はこちらには入れないんだけどねー。
ちなみに武者小路千家の「官休庵」はちょっと離れたところにあります。
お昼ごはん
さー!腹ペコのお昼に行ったのは今日庵から堀川通に出てちょっと歩いた5分ほどのところ「田丸弥(たまるや)」で。甘味処だけど、にゅうめんやピラフとか軽食もOKなのよ。今日庵の近くにはコンビニもないからね。午後からまた戻らなくちゃいけないので、ちゃちゃっと近場で頂きました。
鳩子はちっちゃいにゅうめんとピラフがセットになった定食に。寒かったのでやさしいお出汁のあったかいにゅう麺がしみたわ~~。ピラフも和風できのこたっぷりでおいしかった!お揚げのたいたんの小鉢やゴマの効いた香ばしい焼きお菓子も出てきておなかいっぱいになりました。
ミニにゅうめん、ミニピラフセット ¥1026
今日庵と田丸弥の位置関係は下記で
ちょっと最寄りの電車の駅が遠いので不便なんだけど、大きな通りの堀川通に出ればバスも走ってるわよ。鳩子はてくてく鞍馬口から歩いたけどね。
この界隈は代々のお茶道具店やお寺もたくさんあって見所いっぱいよ。今回は時間がなくて行けなかったけど、向かいの本法寺には本阿弥光悦が作庭した「巴の庭」もあって今度行ってみようと思ってるのよ。
今日の記念にもらった今日庵のパンフレットと扇子。説明してくれた今日庵で働く「業躰(ぎょうてい)」と呼ばれる男のお弟子さんはみんなシュッとしたイケメンで着物来てしずしずとお点前する姿に萌え萌えよー。泊まり込みで、朝3時に起きてお勤めするそれはそれは厳しい修行の毎日を送っているのよ。いずれ先生になる為とは言え、イマドキの若い人がよくやるわよねー。だって、井戸で水くんだり炭でお湯沸かして、お茶だって石臼で挽くんだってー。400年前とおんなじことやってんのよ。伝統を受け継ぐのって並大抵のことじゃないわよね。エライ!
※今日庵、不審庵に国旗が掲げてあるのは祭日だから。いつもはないわよ。