清らかな建築に触れる金沢の旅『鈴木大拙館』と『谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館』に行ってきたよ
はぴねす老人めざす石清水鳩子です。
鳩子はこの夏、金沢出身の友達の帰省に合わせて金沢に遊びに行ってきました。
兼六園も21世紀美術館も行ったけど、鳩子がかねてより行きたかったのはこちら。
「鈴木大拙」は、金沢が生んだ世界的な仏教哲学者。
禅研究の大家で、英語による著作で日本の禅文化を広く世界に広めた人です。かのスティーブ・ジョブスも、ジョン・ケージも禅の影響を大いに受けて作品を世に送り出した人だけど、鈴木大拙がいたからと言っても過言でないくらいの重要人物です。
鳩子は茶道や習い事の邦楽器が禅の思想から生まれたこともあり、禅の言葉や思想には幼少の頃から慣れ親しんでいるなぁといった感覚があります。
と、言っても実践できているわけではなく、そのすっきりとシンプルで清らかな在りようは憧れでもあります。
禅僧が好んで描く円相図がモチーフの丸窓。
禅にとって「円」は悟りとも宇宙とも執着のない心とも、解釈も様々です。
周りの自然と一体化して、コンクリート建築なんだけど自然を感じる清らかで美しい建築でした。
水に浮かんでるように見える思索空間の建物では瞑想のワークショップなども行っているそうで、他の季節にもぜひ立ち寄ってボーっとしたいと思いました。
さて、この素敵な建築を生み出したのは金沢が生んだ建築家「谷口吉生」です。
新しくなった京都の国立博物館、ニューヨーク近代美術館、GINZA SIXなどを手掛ける巨匠です。
お父さんの吉郎もモダン建築で有名な建築家で慶応義塾幼稚舎や東宮御所、帝国劇場ロビー、客席、秩父セメントの工場(工場なのに美しくて驚愕!)を設計してます。
その吉郎の住まいの跡地に息子の吉生が設計した記念館がこの夏オープンしたばかり!
うーん、こちらもスッキリとしたモダン建築で、とても気持ちのよい空間でした。
見た目にもスッキリとしてシンプルて、落ち着きます。ごちゃごちゃと物が多いのが苦手な鳩子は普段の家が日々のストレスになっているのを認識しました。
鳩子はわりかし持ち物が少ない方だけど、家族がそうでもない人たちなので本当にストレスが溜まってるなと感じました。
兄は肥満外来に通う肥満で、脂肪だけでなくモノを買っては捨てずにため込む人です。
母もこだわりが強くて似たような違うものを次々と買っては溜め込む人です。
そして、おそらくこれは精神的なものだと思います。
今回旅行から帰って、家にいると病むな。。。と感じた旅でした。